ナノが未来を測る(2)
世界に向けて発する園区からの「ナノの声」
21世紀に入って、マイクロテクノロジー発展が極限に近づき、ナノテクノロジーが今世紀の主導的技術へと取って代わったというのが一般的な見方である。長年にわたり蘇州工業園区は先を見越したレイアウトにより、ナノテク産業発展を迅速に進め、全国ナノテク産業発展の最先端地区となったばかりか、業界で頭角を現し始め、世界でもますます頻繁に園区からの「ナノの声」が聞こえるようになってきた。

バイオナノテクパークの劉毓文社長
彼女が、園区ナノテクパークを代表してハーバードの演台に立った
4月17日土曜日の朝、アメリカ ハーバード大学が年に一回開催するハーバード中国評論が開催されていた。そのうち講演者の一人、その日唯一の女性貴賓はまさに蘇州バイオナノテクパーク(bioBAY)から来た劉毓文社長だったのである。講演の中で劉毓文社長は流暢な英語でバイオナノテクパーク設立以来の成果を紹介した。
劉社長の講演が終わると会場はひとしきり大きな拍手に包まれた。多くの海外の学者たちは彼女の講演に引き込まれ、感動してこのように述べた。「あなたの仕事はたいしたものだ。中国医薬界のために貢献してくださり本当に感謝している。」「bioBAYは中国で最高のバイオテクノロジー園区だ。あなたを見ればそれがわかる。」
バイオナノテクパークのここ数年の成果は誰の目にも明らかで、外部からの賞賛も途絶えることがない。有名な多国籍企業のトップもベテラン投資家も皆同じ賞賛の言葉を口にしている。「バイオナノテクパークは有能な働き者だ!」記者がこの言葉を劉社長に伝えると、彼女は笑ってこう言った。「これを聞くのが一番うれしいんです。」

納通生物は「2010年アジアイノベーション賞」を受賞し、中国本土で受賞した唯一の企業となった
彼らこそ、ナノテクノロジーを代表し将来世界に認められるようになる
世界ではますます頻繁に園区からのナノテク産業界の声が聞かれるようになってきた。
6月末に閉幕したばかりの、『ウォールストリートジャーナル』誌とクレディ・スイス社の共同開催による「2010年アジアイノベーション賞」(2010Asian Innovation Awards)で、バイオナノテクパーク内の納通生物技術公司(Suzhou Natong Bionanotechnology Ltd)が数々のふるい分けを勝ち残り、最終的に賞を獲得した。同社は中国大陸で受賞した唯一の企業となった。
今回の選考はアジア・太平洋地域の個人、小企業、大企業、科学研究機構であれば参加できるというものである。評価項目の基準は、イノベーションの程度と創造力のレベル、実行力、人類生活の質と生産力に与える影響の大きさの3点である。納通生物の受賞は同社のイノベーションに対する表彰であり、同時に園区ナノテク産業発展に対する大きな肯定ともなっている。
時は去年の10月にさかのぼるが、中国科学院蘇州ナノテク研究所の徐科氏が韓国チェジュで開かれた第8回窒化物半導体国際サミットに出席した。このサミットは二年に一回開かれており、全世界の窒化物半導体分野で最高レベルの会議の一つである。これまでの聴衆の立場とは違い、このたび徐科氏は大会の特別招待講演者として参加したのである。
この種の会議で特別招待講演者として招かれるのはわずか十名余りで、ほとんどがこの分野で最も著名な科学者やエンジニアである。2年にわたり研究に専念した結果、徐科氏が創設した蘇州納維公司の生産する窒化ガリウム(GaN)チップはすでに国際的にもトップレベルに達し、国際的にも認められ注目されているのである。

徐科氏、徐百氏さらには多くの園区ナノテク企業が今一歩ずつ世界へ向けて歩を進めている。2010年2月4日、ナノ産業の報道メディアNanoGlobeがアジア新聞でバイオナノパーク(bioBAY)に対して行なったインタビューに世界が注目した。その報道にはこのようにあった。オープンからわずか2年半というバイオナノパークが、すでに300件を超える特許を有しており、40%近くの特許はナノテク関連企業のものである。世界経済が依然として安定しない状況のなか、初期のナノテク企業にとって心強いのは、バイオナノパーク内の納維生物(Suzhou Nanowin Science and Technology Co., Ltd (NANOWIN))や納通生物(Suzhou Natong Bionanotechnology Ltd)などの企業がすでに、世界のナノテク市場でその技術を披露できるまでになっているということである。
(2010/07/27)
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